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幸福ってなんだろう?それは社会的な賞賛や成功ストーリーではなく、自分も人も 境なく信じて愛して、夢へ、まっとうすること。なにより心が満ちる手応えは、この世で「自分を生かし切ること」だと私はおもう。 人生は限りあるもの。永遠に生きた人はいない、死ななかった人もいない、二千年生きるわけじゃない。このたった一回の生きている時間を心満ちるように大切に使いたい。地球上に60億以上の人がいる、そのひとりひとりが全員違う、ただの一人もまったく同じ人がいない、この事実自体が、奇跡。きっと違うことに意味と価値があるんだ。だからみんな同じじゃなくていいんだ、そう..誰かと自分と比べて優劣つける必 要なんかひとつもないんだ。自分を活かして自分を信じて丁寧に生きてゆけばいいんだ・・その時、心は満ちる、その確かな充足の瞬間こそ幸福というのではないか。
いま確かに、時代は大きく変化を遂げている真っただなか。誰にも覚悟が要る。毎日何かが崩壊し、毎日何かが誕生している、すべてが日々ドラステックに変化している。長い間疑いもせずいた組織がほつれだし、若者が目指す大きな企業もアワのようにあっけなく消えていく。IT対応..ウインドウズからリナックスヘ..ネットワーク自体が決定機関に...。今日の子どもたちが大人になる21世紀はこれまでとはまったく違う時代になるだろう。情報はあふれ、価値観はゆらぎ..それはただ多様性というだけでは表現しきれない時代、彼らにはこれまでにない新しい教育が必要だ。それは...カオスの海を俯瞰する冷静な態度。あふれる情報を取捨選択できる力、そのためには「自分」を持っていることが必要だ。自分の頭で考え、見極め、判断できる力をつけてあげたい。そこにはひとつだけでないモノの見方と感性も要る。勇気、変化への対応力、コンピテンシー(目的意識をもった能動的、戦略的な対応力)、スピードもその重要な要素だ。何より自分の意志を持ち、目標へ向かい解決や到達方法を自分で 考え実行できる力こそが、21世紀に必要だ。
教科書のない新しい学習「総合的な学習」は、「プロジェクト学習/Project-Based Learning【PBL】」志向で行こう! 目標をたて、ゴールをイメージしながら、起こり得るフェーズを想定し、必要なスキルを身につけ、解決するための知や情報を自ら生み出しながら、ゴールへたどり着く…これがプロジェクト。その力と志を身につけるのが、「プロジェクト学習」。それは、「夢を叶える力」を身につける学習だ。 子ども達の未来には、無限の海原が広がっている、学校は、航海に必要な知恵とスキルを身につける所だ。その目的地も航路もひとりひとり違う。ゴールは、自分が決めるものだ。ひとりでたどり着けない時でも仲間と知恵や工夫や勇気を分かち合うことで到達することができる。プロジェクト学習を経験した子ども達は、問題解決力、 判断力、あふれる情報から確かな真実を得るセンス、変化への対応力、新しい事態や未知へ向かう勇気を身につけるだろう...プロジェクト学習は、挑戦者を育む未来教育だ。
ポートフォリオとは、その人の意志とセンスで一元化されたその人の学習歴や作品歴をさす。いま「総合的な学習」の評価法としてブレイク中だ。子どもが自分自身で 、学習計画や成果や考察を綴じていくファイルがポートフォリオ。そこには自分で決めた「テーマや目標」、自分で作成した「計画表」が入っている。だから今日、何をするのか?次はどんな準備が要るか?自分で考え自分で行動することができる。ポートフォリオは「与えられた学習からの脱皮」をかなえ「意志ある学び」を可能にさせる。 ポートフォリオには、テーマ、その理由、計画表、情報収集で生じた写真、取材メモ、インターネットのプリントアウト、自分の考察、日々の自己評価、ラフスケッチ ...などすべての学習プロセスが一元化され入っている。それを俯瞰(ふかん)し、 凝縮するために再構築する。俯瞰すると知の本質を把握出来る。自分はこれを勉強したのか!その時、「知」は初めてその子のものとなる。「意志」と「俯瞰」は、21世 紀を生きるに必須のものだ。
プロジェクトやポートフォリオで21世紀を生きる力を身に付けたとしてもそれだけ じゃ足りない。自分を生かそうとする前向きな気持ちをその子の魂の奥に宿らせたい 。自分を知り、自分を生かそうとする、そのためには、「自分を見る」必要がある。 ここにパーソナルポートフォリオが活きる。 パーソナルポートフォリオとは、これまで歴のうちから、自分自身で大切と思うも の、誇りに思うもの、自分の個性や能力やセンスや持ち味を伝える資料や成果をファイルしたものだ。それは、自分の個性や得意や強みやを発見でき、進路に有効という ような効果を持つ。なにより自分に自信を持ち、好きになる。 子どもたちが未来へ立ち向かうときに「成績表や内申書」だけしか、手持ちの勝負の手段がないのは、進路先にとっても、子どもにとってももはや十分ではない。これ からの時代は単に「成績がいい子」「態度がいい子」だけを求めることはないのだか ら。だから大好きな自分が詰まったパーソナルポートフォリオを胸に抱かせ、子ども たちを未来へ旅立たせよう!
自分を殺して周囲とあわせる人が何人集まっても、未来は開かない。ひとりひとりが自分の心を前面に出し、「自分を活かすこと」を思い切ってはじめよう!そして、 子どもに何か教える前に、まずは私たち大人が真剣に生きよう!目の前の人や仕事に誠実に対座しよう。人生は限りあるもの、この生きている時間を価値あるものにだけつくそう。全身全霊で惜しみなく生ききるこの瞬間こそ心が満たされる、それを確信したとき・・・私の心に光が差した。